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コインチェックNEM不正流出事件、時系列まとめと、今後はどうなるの?

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1月29日20時43分、最終更新

1月26日、Coincheck(コインチェック)が取り扱っているNEMネム(XEM)580億円相当が、ハッキングにより不正に流出し、仮想通貨市場を震撼させました。

仮想通貨の消失事件といえば、2014年に起きたMt.GOX(マウントゴックス)の、ビットコイン115億円相当が消失してしまった事件が記憶にも新しいです。

しかし、今回のコインチェックの不正流出額は580億円相当と、更に桁違いに大きな額の被害となっています。

580億円とは、58000000000円ですね。

一体”0”がいくつ付いているのでしょうか・・・。

人間の一生に稼ぐお金は、現在の日本で約2億円と言われています。

580億円といえば、290億人の人が一生を掛けて稼ぐ金額となりますね。

ちなみに、現在の地球上の人口は、約75億人です。

他の言い方で例えると、人生が80年と換算し、一人の人が23,200年かけて稼ぐ金額となります。

ちなみに、縄文時代は1万5千年前〜2,300年前ですので、580億円がどれだけ途方もない金額なのか、少しは想像できたでしょうか?

それが、一夜にして(実際には半日もかからずに)盗難されてしまったのです。

目次

Coincheck流出騒動の時系列まとめ

1月26日正午頃、コインチェックのNEMに何かが起こる(NEMの入金制限)

1月26日の正午頃、突然コインチェックが取り扱う仮想通貨NEMの入金制限が行われました。

この時点でユーザーの間では「NEMに何やら怪しい気配が、、
すぐ利益確定した方がいいかも!わかりませんが」という意見に対し、「その根拠は?」というやり取りがあったり、まだそれほどの危機感ではなかったように思います。

NEM売買の一時停止

その約30分後、NEMの売買が中止されます。

NEMの出金も停止

更に20分後、今度はNEMの出金も停止されてしまいます。

NEMを所有しているユーザーは出金ができなくなり、さぞ不安に感じたことでしょう。

この辺りからユーザーの間では「なぜ?」や、「ちゃんと説明して頂かないと納得ができないです」など、少し疑いの意見が寄せられるようになります。

それに対しコインチェック側は、

とだけ状況を報告。

この報告だけではユーザー側には何が起こっているのか全く伝わってきません。

何せ、コインチェック側も詳細が分かっていないのですから・・・・・。

この時点でNEMを所有していないワタシは「NEMに何か起こったのだな」とだけ軽く受け流していたのですが、同日夕方頃から事態が急変していきます。

JPYを含め、取り扱い通貨全ての出金を一時停止

同日の16:37分、日本円を含め、全ての通貨の出金も停止されたことがアナウンスされました。

こうなるとNEMのみならず、コインチェックで何かが起きているのはもう確実です。

ユーザー間でも 「預けているお金は大丈夫なのですか?」などと不安の声が一気に高まりますが、同時に、「コインチェックがハッキングされて、多額のNEMが盗難された」という情報がネット上を駆け巡り、仮想通貨市場は大混乱となります。

NEMを含め、ほとんどの仮想通貨が暴落となりました。

この頃からその噂を聞きつけ、コインチェック社前には、多くの報道陣やユーザーが詰めかけます。

同日23時30分、コインチェック記者会見

一体コインチェック内で今何が起こっているのか、当初20時を予定していたコインチェック側の記者会見は遅れに遅れ、23時30分にようやく始まりました。

この記者会見で、コインチェック側は、巨額のNEMのハッキング盗難を認め、飛び交っていた憶測が、最悪な形で確実なものとなりました。

被害総額は、NEM580億円相当。

同日の00:02分〜08:26分にかけてクラッキングを受け、その間にNEMがほぼ100%不正流出し、コインチェク側は正午前、ようやくNEMの異常に気付き、調査に当たっていたという流れだったよう。

コインチェック側のセキュリティの甘さなどもぬかるみにでた会見でしたが、コインチェック側は「ユーザーの事を最優先に考え」とだけ弁明し、今後のことや補償などについては明らかにしなかったため、「このまま破産するのでは」など、ユーザー間では更なる不安や憶測が飛び交うこととなります。

この日、不安を抱え、眠れなかった人も多かったのではないでしょうか。

翌1月27日、謎のホワイトハッカーが追跡する

翌日となる1月27日、NEM財団から指名を受けた自称17歳の女子高生(という設定で、実は中身は日本人のおっさん)という謎のホワイトハッカーが、失われたNEMの追跡を開始します。

追跡が成功すれば”事態は数時間以内に収束するだろう”との報道もなされ、”ハリウッド映画さながらの展開”とユーザーの期待が一気に高まります。

その後、追跡システムはNEM財団に引き継がれ、現在も追跡中です。

1月28日、補償に対する方針が発表される

1月28日、コインチェック側から補償に対する方針が発表されます。

1月26日に不正送金されたNEMの補償について

総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間  : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)〜本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額  : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。

補償の内容は、NEMの保有者全員に、当時のNEMの価値で換算して、コインチェックの資金から日本円で補償されるというもの。

これをきっかけに、NEMや仮想通貨全体の相場が再び上がりはじめます。

これに対してユーザーの間では「良かった」と声を上げる一方で・・・、

補償や取引再開時期については不透明

補償と取引再開の時期は明確にはしておらず、「まだ安心はできない」との声も上がっています。

コインチェックの今後について

被害報告

1月28日、コインチェックは金融庁へ被害の報告を行い、その後記者の取材にも応じました。

コインチェックの取締役大塚雄介氏は、NEMを保有していたユーザーに対する補償は、「同社が保有する仮想通貨の売却で捻出するするのではなく、同社の”現資金”にて対応に当たる」と述べています。

そして「全て返金しても債務超過にはならず、事業を継続できる」とも強調しています。

ただし、金融庁筋は「(報告の中から)コインチェックの支払い能力は確認できなかった」とも述べていることから、ユーザーに一抹の不安が残る形となっています。

なぜ日本円での返金なのか

なぜNEMではなく日本円での補償なのかという問に対しては「580億円分ものNEMを調達しようとすると、NEM市場に支障をきたす恐れがあるため」とのこと。

ごもっともです。

NEMの行方について

NEMの行方は追跡の甲斐あって、現在、奪われたNEMがどこに存在しているのかは把握しているものとしています。

どこにあるか分かっているので、そのNEMの出金があった時点で、誰の犯行か直ぐに足がついてしまうため、今はNEMは動かせない状態となっているとのこと。

コインチェック側は、この奪われたNEMをどうやって取り返すか、現在検討中とのことです。

取引の再開について

取引の再開については、セキュリティーの対応策が取れたら再開すると述べられています。

業務改善命令

1月29日、行政から資金決済法に基づ業務改善命令が下りました。

コインチェック株式会社に対する行政処分について:財務省関東財務局

さすがに業務停止命令ではなくてよかったです・・・。

締めくくりに

コインチェックは、補償に対するプレスリリースの最後にこう締めくくっています。

今般の不正送金に伴い、一部サービスの停止などお客様、取引先、関係者の皆様にご迷惑をおかけしており、重ねてお詫び申し上げます。原因究明、セキュリティ体制の強化などを含めたサービスの再開に尽力するとともに、金融庁への仮想通貨交換業者の登録申請の継続的な取り組みも併せて、今後も事業を継続して参りますので、引き続き、宜しくお願い申し上げます。

「今後も事業を継続して参りますので」

この締めくくりの最後の言葉を信じ、一刻も早い補償と、取引の再開を願いたいところです。

現在もまだ騒動については不安の声も残る中、「コインチェックがんばれ!」と励ますユーザーの言葉も数多く見受けられます。

まとめ

補償と取引再開の目処についての発表はまだありませんが、コインチェック側も総力を上げ、全力でこの問題に取り組んでいることと思います。

行政処分の中で業務改善について「平成30年2月13日(火)までに、書面で報告すること。」とあるので、補償や取引の再開はその後となるのではないかとワタシは漠然と予測しています。

今はまだ混乱の中にあるので、取引を再開したとしても、ユーザーは慌てて現金や通貨を引き出そうとするでしょうし、そうなるとコインチェック側の運営が危うくなってくるかもしれないことは当然想定しているでしょう。

まずは、できるだけ早い段階でNEMユーザーに返金をし、セキュリティーを万全にして、ユーザーの不安を取り除いてから取引の再開という手はずとなるのではないでしょうか。

実はワタシもコインチェックに少額ですがETH(イーサ)を預けています。

NEMの所有者ではないので、”まだ”実害があったわけではありませんが、現在はイーサの売買も停止されています。

しかし、送金が停止されたとのアナウンスがないので、送金はできるのかな?と考え、現在、ビットフライヤーへ送金手続きをとっているのですが、ずっと「手続き中」のままで送金はされないですね。

いや、前述の通り、本当はコインチェックのために、他へ流さない方がいいのかな?

兎にも角にも、ここはコインチェックに踏ん張って頑張ってもらいたいです。

それではみなさん、コインチェックの再開と無事を祈って!

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この記事を書いた人

ringocatのアバター ringocat いつか猫になる人

大好きなアップルと大好きな猫を掛け合わせた名前のワタシ ringocat 。アップル歴約30年で、元はとある職人でした。猫命の妻と2人暮らし。
夢は猫と一緒に暮らせる家に引っ越すことでしたが、2019年7月、家の前で怪我をしていた猫を保護することとなり、現在は猫と一緒に暮らせる一軒家へ引っ越し。猫も3匹に増えました!
当サイトでは、アップル関連とガジェット関連の記事をUPしていきます。

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