「コインチェック」立ち入り検査から日本円出金再開の見通しまで

1月26日、仮想通貨の大手取引業者「コインチェック」から、仮想通貨のNEM(ネム)が、総額にして約580億円相当が不正流出した事件を受けて、行政はコインチェック側に対し、1月29日に業務改善命令を発出し、2月13日までに書面にて報告を行うように命令を下していました。

しかし、その報告期限の2月13日を待たずして、2月2日午前8時前、金融庁は急遽コインチェックの立ち入り検査を開始しました。

コインチェック立ち入り検査

突然の立ち入り検査の理由は、「コインチェックの被害にあった顧客の補償に充てる資金が、十分にあるか」など、「財務内容」を早急し調査する必要があると判断したものによります。

この立入検査は2月2日夕方まで行われ、週明となる2月5日以降も10人体制でコインチェックに常駐し、続けられるそうです。

コインチェックの様々な噂

コインチェックに関しては、「会社の資金と顧客から預かった資金とを分けずに管理されていた」や、「騒動のさなかに373億円の資金の不正送金があったのではないか」や、「2月2日に破産手続きを開始する用意がある」など、次々と不穏な噂が出始めたので、それらも考慮に入れられ、2月2日に急遽立入検査という判断に至ったのかもしれません。

金融庁の対応

金融庁はそれらを踏まえているのか、コインチェックが会社の資金と顧客の資金をきちんと「分別管理」されているかの実態調査など、会社の財務内容などを詳しく調べるようです。

また、もちろんのこと、セキュリティー対策や顧客への対応状況などについても確認を行うとのこと。

コインチェックユーザーとしては、早急にこれらが解明されることを望みますし、何よりも失われたNEMに対する補償と、出金の再開が一日でも早く行われることを望みたいですよね。

コインチェックの対応

それら金融庁の対応に対しコインチェックは、

当社取引所で発生した不正な送金によるNEMの流出に伴い、お客様、取引先、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

とお詫びをした上で、

金融庁から受けております業務改善命令を厳粛に受け止め、真摯に対応していくことを通し、サービスの再開に向け尽力してまいります。

と述べています。

またそのうえで、コインチェックは報道陣の取材に対し、顧客への補償については「返金できる時期のめどは立っていないが、自己資金で補償できるという考えに変わりはない」と、述べています。

コインチェックに関しては色々な噂が出回りすぎて、もう何が本当で何が嘘なのかも分からない状況となっていますが、ここはひとつ、噂には耳を貸さず、コインチェックの公式なプレスを信じ、願い待つしかありません。

麻生副総理兼財務大臣の対応

麻生副総理兼財務大臣は、業務改善命令の報告の2月13日の期日を待たずに立ち入り検査に入ったことに対して、「利用者の資産の保全を確実にするという観点からだ」と述べています。

被害にあった国民のことを思った、とても心強い言葉ですね。

ちなみに、NEM盗難事件の被害にあったユーザーは26万人と言われ、出金などが停止され、二次被害を受けているユーザーは更に多くに登ります。

麻生大臣について

麻生大臣は、総理大臣時代に、自身が秋葉原や漫画好きであることを公言しており、若者にも受け入れられていた記憶がありますが、最近ではその姿格好から「マフィアのボスっぷりがハンパない」と、若者の間でまたその人気が再燃しているようです(^_^;)

このツイートは、4,000回以上もリツイートされました。

確かにボス感ハンパないです・・・・。

その風貌や振る舞い、迅速で明確な判断や発言まで、コインチェック問題でも、頼れるボスな気がします!

コインチェック、出金再開の見通しについて

1月30日、コインチェックは日本円の出金の再開の見通しについて、数日中にアナウンスしますとしていました。

そして2月3日、日本円の出金についてのプレスが行われたのですが・・・・・、

日本円出金の再開の見通しについて

2018.2.3

2018年1月30日付のリリースでご案内をしております通り、当社では現在、日本円出金に伴う技術的な安全性等について、確認・検証中であり、再開に向けた準備を進めております。外部専門家の協力も得つつ行っている確認・検証を踏まえ、皆様には日本円出金の再開時期をお知らせいたします。

という発表にとどまり、いつ出金が再開されるのか、全く明確にされていません。

その上で、

なお、お客様がアカウントに保有している日本円につきましては、金融機関の顧客専用口座に保全されております。また、お客様がアカウントに保有している仮想通貨(BTC/ETH/ETC/LSK/FCT/XMR/REP/XRP/ZEC/LTC/DASH/BCH)につきましても、ホットウォレットから退避し、コールドウォレット等に保管しております。

とアナウンスしており、顧客の財産は安全に管理されていますよという報告がなされています。

しかし、これが出金再開の見通しの報告といえるのでしょうか(^_^;)

ただ、本当は数日以内に出金再開の明確な日を発表しようと思っていたのが、金融庁の急遽の立ち入り検査によって、予定が未定となってしまった可能性もあります。

まとめ

今後のコインチェックの動きも気になりますが、週明けからも金融庁の立ち入り検査が引き続き行われます。

そこで財務状況や補償についてなど、様々なことが明らかとなってくるでしょうが、今私たちにできることは、ただただ信じ、結果を待つしかありません。

そう、金融庁とコインチェックの真摯な対応を願って!

Source: NHKニュース, コインチェック

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